"AutoCADによる図面の連続出力システム"に関する報告書




 

1.はじめに


 図面を作図するときにCADは大変便利である。ドラフターより場所をとらないし、熟練した製図技師でなくても簡単にそれらしいものは描ける。また、図面の修正、加工においこそ、その能力の高さを発揮する。

 しかし、プロッタ等で最終的に打ち出すときに限ってこれまで大変な手間作業が生じてきた。この作業を自動的に行えないものかと常日頃から考えていた。

 これから話すことは、CADソフト”AutoCAD”を使った自動打ち出しの方法である。これを行うことにより図面を打ち出す労力が半分以下に減る。また昼夜を問わず打ち出すことができ、経済的にも大変優れた方法である。


2.操作環境および方法


2.1.操作環境



2.2.操作方法



2.3.システム


 川の流れに例えて上に示した2つのシステムの違いを解説しよう。

 図1は、絶え間なく水が流れる続けるため、降水量が許容ラインを超えてしまうと大洪水を引き起こすのと同様にプロッタのメモリーがパンクしてしまう。

 そこで、図2のように“HDD”というダムを予め上流に設けて水量(データ量)を制御すれば、洪水(メモリーのパンク)を防ぐことができる。よって、連続打ち出しが可能になるわけである。


図 1

図 2


3.結果および考察


 出力スピードは図面1枚あたり30分程度(B1サイズ)かかるものの、1度の作業で14枚すべて打ち出すことができた。このスピードの遅さ(通常、15分/枚)は、データを1回ハード・デスクに書き込ませるために起こるものと考える。

 また、この方法をとると、理論的にはハード・デスクの容量をこえない限り無限に打ち出すことが可能である。また、今回はプロッタを媒体としたが同様にプリンタでもこの方法が適用できるであろう。

4.経済効果

 この方法のシミュレーションをし、経済性を考えてみる。ここで従来までの方法をマンパワー型、この方法をスクリプト型と呼ぶことにする。

・条件(1人工を考える)



図 3


 ここで上のグラフをみて欲しい。マンパワー型は常に12時間を経過したところで、スクリプト型がマンパワー型に追いつくことがわかる。また図面1枚あたりの出力経費を考えると、マンパワー型は常に出力設定に追われ、8時間はりついていることになる。しかし、スクリプト型は初期設定時間の3時間でけ作業を行えば、手が放れる。

 マンパワー型:1,800円/h×8h=14,400円 14,400円/18枚=800円/枚

 スクリプト型:1,800円/h×3h= 5,400円  5,400円/42枚=129円/枚

 上記のように、経済性においても非常に優れていることがわかる。また、スクリプト型は、昼夜を問わないので、帰りがけに出力設定を行って実行すれば朝までに打ち出しが完了し、効率よく業務を遂行することが可能となる。


5.今後の課題


 今後の課題は以下に挙げる5つのことである。


6.さいごに


 今回は連続打ち出しに限定して話を進めたが、スクリプトファイルを使えばもっといろんな定型業務をこなすことが出来るであろう。このことにもっと真剣に目を向けるべきではないだろうか。そうすれば、われわれはもっと設計業務の本質にさく時間が増え、質のよいものを生み出すことが出来るであろう。


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