♪ 校 庭


僕が自由であるために
四角い窓に背をむけた
ひとつのつぼみが開くのを
息をころして見守った

退屈だった休憩時間
青い空だけ見上げてた
後ろに肘をつっぱって
首の重さをガマンした
ふりそそぐ太陽(ひかり)は
すこしばかりしょっぱくて
砂丘の匂いをつれてくる
そうさ いつだって

時々草がざわめいて
緑の波が撫でつけるのを
ブランコみたいにいとおしく
僕は笑って見おくった

あれは僕の
あれはいつかの
本当の記憶?
いつの間にか大人になって
時間を計る技をおぼえて
なぜだか急に悲しくなった

空を飛びたい
翼広げて
あてのない宇宙を
翔てゆきたい
熱いまなざし
あふれる涙
忘れかけたトランク
取り戻した日


         1996.12.8.Sun.



・・・・P.S.  壁紙は、私の育った町の小学校の旧校舎を描いたものです。
約100年を経ていて、当時はとてもハイカラな建物だったと想像します。
小学生の私は、ちょっと「へそまがりな子ども」だったかも。




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